心理学科は、大学によって置かれている学部がいちばんバラバラな学科のひとつなんだって。ボクが図鑑のデータを数えてみたら、心理学を主専攻にできる学科は全国に286学科あって、その学部名は102通りもあったんだ。しかも、学部名がちょうど「心理学部」なのは35学科だけ。「心理学部」だけを探していると、残りの8割以上を見落としてしまうことになるよ。どんな学部に置かれているのか、実際の大学の例で照らしてみるね。
心理学を主専攻にできる学科を数えると、全国228大学・286学科(募集中の学科。2027年4月の開設予定として公表されているものを3学科ふくむ(学部名が仮称のものを含む))。設置区分では私立190大学・国立30大学・公立8大学なんだって(シンロノズカン調べ、2026年9月時点)。
その286学科が、どんな名前の学部に置かれているかを数えるとこうなるよ。
学部名に「心理」が入っていない学科は226学科(187大学)。さらに「心理」「人間」「文学」のどれも名前に入らない学部にある学科も102学科(36%)あるんだ。学部名だけを手がかりにすると、いちばん取りこぼしが大きい学科だと言えるね。
ここがこの記事でいちばん伝えたいところなんだ。図鑑では、心理学を主専攻にできる103大学135学科について、その学科の先生が実際に研究しているテーマ483件を集めているよ。並べてみると、所属している学部によって重心が違うことがはっきり見えるんだ。
文学部系は、基礎・実験に寄りやすい
「人間」系の学部は、社会の現場に出ていきやすい
独立した心理学部は、テーマの幅が広い
教育系・福祉系は、子どもや学校が近い
気をつけてほしいのは、これは「その学科の先生が研究していること」であって、「授業でそれを必ず習う」という意味ではないことだよ。それでも、その学科がどっちを向いているかを知る手がかりとしては、学部名よりずっと正直なんだ。気になる大学があったら、学科のページで研究テーマの一覧を見てみてね。
228大学の場所も数えてみたよ。多いのは東京23区30大学・大阪19大学・愛知17大学・埼玉13大学・神奈川13大学・兵庫13大学。いっぽうで、心理学を主専攻にできる大学が1校だけの県が12県(岩手・青森・富山・福井・岐阜・三重・滋賀・島根・香川・佐賀・長崎・宮崎)、0の県が2県(和歌山・鳥取)あるんだって。
所属学部は、その大学の心理学の「重心」を映しているんだって。文学部系は基礎・実験、教育系は発達・教育、人間科学系は学際的、医学部系は臨床・医療連携という傾向だよ。ただし同じ学部名でも大学ごとの違いは大きいから、最終的にはカリキュラム・取得できる資格・研究テーマの3つで確認しよう。学部名は102通りもあって、名前だけでは中身が読めないからね。
実験・統計などの基礎は共通だけど、応用分野の重心は学部によって変わるよ。上の研究テーマの並びを見ると、同じ「心理学科」でも文学部系は知覚や記憶の実験、人間科学系は社会の現場での応用に寄っているのが分かるよね。「カウンセリングを学びたいのに、入った学科は実験・データ分析が中心だった」というミスマッチを防ぐために、学科のカリキュラムまで確認しよう。臨床・社会・認知・発達など、心理学の中の種類ごとの違いは心理学の種類まとめで詳しく紹介しているよ。
学部名ではなく、その学科が「公認心理師カリキュラムに対応しているか」で選ぶよ。対応している学科は文学部にも心理学部にも医学部にもあるんだ。また、公認心理師の受験には多くの場合大学院進学まで必要になる点も、忘れずに知っておこうね。
心理学を主専攻にできる大学は全国228校あるけど、その置かれ方には地域の差が大きいんだ。1校だけの県が12県、0の県も2県あるよ。まずは上の地域別の一覧で、隣の県まで含めて見てみよう。それと、**学部名に「心理」が入っていない学科が226学科(187大学)**もあるから、「心理学部」で検索するだけだと近くの選択肢を見落としているかもしれないよ。
「人の心が読める学問」というイメージとは違って、実験やデータで心のしくみを確かめる科学なんだって。学問領域ガイドの心理学のページでもっと詳しく紹介しているから、気になったらのぞいてみてね。
学部名・学科名だけで判断せず、きみの好き・得意から自分に合いそうな学問領域を探してみない?5つの質問に答えるだけで、全国の大学の専攻から候補を出してみるよ。