10学部・41学科・コースの一覧です。
慶應義塾大学に着いたよ⚓ 1858年、福澤諭吉が江戸に開いた蘭学塾がルーツで、日本でいちばん歴史のある私立総合大学なんだって。「独立自尊」という4文字に教育理念が要約されていて、権威や慣習に流されず自分の頭で考える姿勢を大事にしているみたいだよ。
おもしろいのは、キャンパスが学部・学年で分かれているところなんだ。三田(文系中心)・日吉(1・2年次の教養課程)・矢上(理工)・信濃町(医学)・湘南藤沢(SFC)・芝共立(薬学)の6つがあって、なかでもSFCは既存の学問の枠を越えた学際的な学びで知られているんだって。
理工学部にも独特の仕組みがあって、「学門制」といって出願の時点では学科ではなく5つの「学門」(学門A〜E)のどれかを選んで受験するんだ。入学後は学門の中で幅広く学びながら関心を絞り込んでいって、2年生に進級するタイミングで11ある学科のどれに所属するかが正式に決まる仕組みになっているみたいだよ。
就職の相談は三田・矢上・湘南藤沢・芝共立の各キャンパスにそれぞれ窓口があって、大学院進学や留学との両立についても相談できるみたいだよ。
慶應義塾は全学部・全学科に共通する単一の「アドミッションポリシー」ページは公開しておらず、各学部が独自にアドミッションポリシーを策定・公開している。ただしいずれの学部のポリシーも、創立者・福澤諭吉に由来する「独立自尊」(自らの判断と責任のもとで行動すること)・「実学」(科学的姿勢で真理を解明し問題解決にあたること)という慶應義塾の建学の精神を土台としている点で共通する。
古代ギリシャから現代まで西洋哲学の歴史をたどりながら、存在とは何か、知るとはどういうことかを原典講読やディスカッションを通じて考える専攻です。プラトンやカントなどの著作を丁寧に読み解き、自分の頭で考える力を鍛えます。
「倫理学概論」「西洋哲学倫理学史」などの必修科目で古代ギリシャから現代までの倫理思想を体系的に学び、「哲学倫理学原典講読」で古典を精読する専攻です。キリスト教倫理や日本・東洋の倫理思想、生命倫理・環境倫理といった応用倫理も選択必修として学べ、3年次からの研究会で卒業論文に向けた研究を進めます。
美学・芸術理論、西洋と日本東洋の美術史、音楽学、アートマネジメントという4つの領域を柱とする専攻です。「美学美術史学原典講読」や「芸術研究基礎」で作品分析の方法を学び、3年次から研究会に所属して卒業論文の作成に取り組みます。
「日本史史料講読」や「史学概論」などの必修科目で史料の読解力を養い、古代から近現代までの日本史を実証的に学ぶ専攻です。選択必修として古文書学や東洋史・西洋史概説、考古学・民族学も学べ、キリシタン史を含む多様な専門を持つ教員が指導にあたります。
アジアとイスラーム世界を中心に、古代から近世までの歴史を学ぶ専攻です。「東洋史研究入門」「東洋史講読」などの必修科目で学術文献や一次資料を読み解く力を養い、東アジア史・中東イスラーム史を専門とする教員のもとで独自の研究テーマを追究します。
古代から現代までのヨーロッパ・アメリカの歴史を対象とする専攻です。2年次の「西洋史学原典講読(英語)」に加え、3年次にはドイツ語・フランス語・スペイン語などから1つを選んで史料を読む演習が必修となっており、語学力を伴う実証的な歴史研究の力を養います。
文献だけでなく、発掘調査で得た遺物や民族誌資料などのモノを手がかりに歴史を研究する専攻です。大正期からの発掘・民族誌調査で蓄積した国宝を含む20万点超の収蔵品を教育に活用し、日本からアジア・オセアニア・ヨーロッパまで各地でのフィールドワークを通じて考古学と民族学(文化人類学)を学びます。
日本の文学と言語を、文献学に基づく実証的な方法で研究する専攻です。2年次の古典文学講読に始まり、3年次の演習、4年次の卒業論文へと段階的に進み、日本語学・国語史・漢文学まで幅広く扱いながら、史料に基づき自ら論点を立てて考察する力を養います。
中国語学・近現代文学・古典文学を3本柱としながら、歴史・思想・芸能まで中国文化全般を扱う専攻です。文法・読解の授業に加え、ネイティブ教員が担当する会話重視の授業を学年ごとに設けており、現代中国語の運用力を高めながら幅広い研究活動を支える体制を整えています。
2年次に「英語史」「英文学史」「米文学史」などの必修科目で基礎を固めたうえで、3年次からは英語学・イギリス文学・アメリカ文学の3系列に分かれ研究会で専門を深める専攻です。古英語から現代言語学、さらに文学と映画・音楽を結ぶ学際的科目まで扱い、英語力そのものを目的化せず言語・文化理解の手段として位置づけています。
1910年に慶應で最初に開設されたドイツ文学講座を前身とする専攻です。文学・語学にとどまらず映画・演劇・美術・音楽・思想・建築・メディアまでドイツ語圏の文化を幅広く扱い、ネイティブ教員を含む専任教員のもとゼミ合宿や読書会を通じて教員・学生の距離が近い教育を行います。
16世紀から現代までのフランス文学・語学に加え、哲学やメディア、映画、食文化、ファッションまで学際的に扱う専攻です。「フランス文学と近代」「フランス文学と現代」などの研究会で専門性を深めながら、エコール・ノルマル・シュペリウールやソルボンヌ・ヌーヴェル大学など提携校への留学に多くの学生が参加します。
日本初の大学における図書館員養成機関を前身とし、図書館学を中心に資料の収集・組織化・保存やレファレンスサービス、図書館の経営・運営について学ぶコースです。公共図書館や大学図書館などで働く司書としての実務能力を養成します。
情報は情報メディアを通して生産・流通・利用されるという観点から、社会的制度や技術特性、人間の認知を踏まえて情報メディアが社会で果たす役割を学ぶコースです。新聞・放送からインターネットまで幅広いメディアを対象とします。
情報処理やデータ解析、情報検索、情報組織化など、情報を管理・活用するための基本的な考え方と技術・技法の理解と習得を目指すコースです。企業や組織における情報システムの設計・運用にも応用できる力を養います。
社会学・社会心理学・文化人類学の3分野を統合的に学ぶ専攻です。「社会学概論」「社会心理学概論」「文化人類学概論」に加え社会調査法を必修とし、3年次からは卒業論文を作成する研究会コースか試験選択コースに分かれ、医療社会学や家族論、環境行動論など多彩な専門科目から関心を深めます。
少人数教育を重視し、2年次の「知覚心理学」「認知心理学」「心理学研究法」などで基礎を固めたうえで、3年次の「心理学実験」で小グループによる実験・測定・データ分析・報告までを体験する専攻です。三田・綱町・日吉に心理学実験室や動物実験室を備え、実証的な手法で心の働きを解明する力を養います。
学校教育に限定せず、人間の発達や成長に関わる営みを幅広く「人間形成」として捉え直す専攻です。教育哲学・教育史・比較教育学・教育心理学の4分野を柱に、「教育測定実験」や「教育研究法」などの科目で人文・社会・自然科学を横断しながら教育を多角的に探究します。
2年次に「人間科学基盤」と、心理学・社会心理学・社会学・文化人類学の理論と方法を学ぶ4科目を必修として学際的な基礎を固める専攻です。3年次からは研究会に所属して卒業論文を作成するか卒業試験を選択し、医療人類学や家族研究、精神分析など幅広い専門科目から「人間とは何か」を探究します。
慶應義塾の精神への理解と学問への意欲を前提に、日本語に加え英語・フランス語・ドイツ語を用いて文献を読み解く語学力、与えられた課題を論理的に考え自分の考えを的確に表現する力、日本史または世界史の基礎知識、そして哲学・史学・文学・図書館情報学・人間関係学といった各専攻分野への関心・好奇心を備えた学生を求める。この基準は人文社会学科の全17専攻に共通し、専攻ごとの追加要件は特に設けられていない。
経済理論と数学を先に学ぶ履修タイプAと、経済の実態や歴史から学ぶ履修タイプBの2つの入口を用意し、自分に合った学び方で経済学の基礎を固める学科です。3・4年次には三田キャンパスでより専門的な科目に進みます。英語で経済学を学べる9月入学の少人数プログラム「PEARL」も設置されています。
社会の変化を自らの知力で捉えようとする強い問題意識と社会への関与意欲を持ち、経済学の学問的基礎に基づいて厳密に考えつつも多様な物の見方を尊重できるバランス感覚を備え、将来的に知性によって社会の指導的役割を担いうる潜在力を持つ学生を求める。
社会の出来事を法律の視点でとらえる「リーガルマインド」を育てる学科です。憲法・民法・刑法といった基礎科目で土台を固めた後、基幹科目・展開科目へと段階的に専門性を深め、法曹を志す人向けの法曹コースも設けられています。
政治思想・政治理論・日本政治・地域研究(比較政治)・国際政治という5つの系列を体系的に学べる学科です。1年次から政治学の科目を履修でき、充実した外国語教育や半期制のカリキュラムにより留学もしやすい環境が整っています。
法律学科・政治学科とも共通して、慶應義塾の建学の精神と法学部の教育目標をよく理解し主体的・積極的に学ぶ姿勢、社会の様々な事象を法律学・政治学的な視点から捉え分析し判断する基礎的知見・論理的思考力・表現力、そして多様な価値観を受け入れながら新しい社会を創造し先導する国際的な気概を求める。法律学科は社会現象を法的に捉え論理的に考える力(リーガルマインド)の涵養、政治学科は個別の事象を社会全体との関連で位置づける力の涵養という、それぞれの学問領域に即した力点の違いがある。
経営・会計・商業・経済産業という4つのフィールド、さらに9分野に分かれた科目群から、自分の関心と将来の進路に合わせて自主的に専門分野を選べる学科です。フィールドを横断してグローバルや戦略などのテーマを学ぶプログラムも用意されています。
社会全体を研究対象とする商学にふさわしく、社会に対する強い関心を持ち主体的に学ぶ姿勢、物事を論理的に考え判断し表現する力、資料を読み解いて知識を蓄え既存の常識を批判的に検討する技能、そして英語をはじめとする基礎的な知識・技能を日頃から磨いている学生を求める。
6年間を通じて医の倫理や患者中心の医療を学ぶ「メディカル・プロフェッショナリズム」を柱とする学科です。入学早期から医療現場を体験するEEPや、学生と教員がマンツーマンで取り組む研究プログラムなど、実践と研究の両面を重視したカリキュラムが特徴です。
医学部の使命(独立自尊と実学の精神に基づく患者中心の医療の実践、基礎臨床一体型の医学・医療の実現)を理解し、豊かな人間性と深い知性を併せ持ち、将来physician scientist(科学的思考力を備えた医師)として世界で活躍しうる医学科(6年制・単一学科)の学生を求める。学力面では数学・理科・英語・国語にわたる論理的思考力や読解・表現力が、人間的資質としては主体性・協調性・共感や思いやり・利他性・倫理観・責任感・洞察力、そして生涯学び続ける姿勢が重視される。
ものづくりの基盤となる機械工学を、材料力学・機械力学・制御・ロボット・設計加工・熱流体工学など幅広い分野から学ぶ学科です。入学時は「学門」に所属し、2年進級時に学科が決まる制度で、理論と実験・演習の両方を通じて技術者としての基礎力を養います。
ナノエレクトロニクス、レーザーフォトニクス、情報工学という3本柱で電気・情報分野を学ぶ学科です。電磁気学や量子力学を基盤にナノテクノロジーや光通信・量子コンピュータにつながる知識を学ぶ一方、コンピュータシステムからAI・ヒューマンインタフェースまで情報工学も体系的に習得し、電気電子と情報の両分野を横断できる技術者を育てます。
無機化学・有機化学・分析化学・環境化学など化学の基礎と応用を幅広く学ぶ学科です。マテリアルデザイン、環境・分析・化学工学、オーガニックサイエンス、バイオサイエンスの4つの研究分野を通じて、新素材や環境技術の開発につながる力を養います。
物理と数学を基盤に「ものづくり」に活かす応用物理学を学ぶ学科です。量子・情報物理、創発物性科学、情報計測・情報制御という3つの研究分野を軸に、情報・エネルギー・システムなど多岐にわたる先端技術の理解を深めます。
幅広い知識を土台に特定分野を深める「逆T字型」の技術者育成を掲げる学科です。人間工学、インダストリアルエンジニアリング、統計学、オペレーションズ・リサーチ、人工知能、金融工学・経営管理など、人と組織・社会をシステムとして捉え最適化する方法を学びます。
科学の共通言語である数学を軸に、自然や社会に潜む「理(ことわり)」を解き明かす学科の一専攻。代数学・整数論、幾何学・大域解析学などの研究分野で理論を深め、卒業時には「学士(理学)」が授与される。学生独自の計画に基づき統計学専攻の科目にまたがった履修も可能。
科学の共通言語である数学を軸に、自然や社会に潜む「理(ことわり)」を解き明かす学科の一専攻。確率論、離散数学・計算機数学、統計科学などの研究分野で理論を深め、卒業時には「学士(工学)」が授与される。学生独自の計画に基づき数学専攻の科目にまたがった履修も可能。
力学・電磁気学・量子力学・熱統計力学を基礎として、素粒子から宇宙、さらには社会現象までを解明することを目指す学科です。物性物理学、理論物理学、レーザー物理学、生物物理学、宇宙物理学、素粒子物理学の6つの研究分野が用意されています。
科学技術の根幹をなす化学を深く探究する学科です。1学年約40名に対し約20名の教員という少人数教育のもと、物理化学、無機化学、生物有機化学、有機合成化学、材料化学、生命化学の6分野で理論と実験の両面から化学を学びます。
個別に発達してきた技術を統合し、技術と人間・社会が調和した仕組みをデザインすることを目指す学科です。設計・生産システム、情報・制御システム、ロボティクスバイオメカニクス、建築デザイン、空間・環境システム、エネルギーシステムの6分野で、複雑な工学システムを扱える人材を育てます。
情報通信の技術とその未来を理解し、先端技術者を育成することを目指す学科です。コンピュータシステム、ソフトウェア、知的情報処理・ヒューマンインタフェース、画像・音声・コンテンツ、通信・ネットワークという5つの研究分野で、情報社会を支える技術を学びます。
DNAの情報がどのようにタンパク質へ翻訳され、細胞内でどう相互作用してシステムとして働くのかを解き明かす学科です。従来の生物学の枠にとらわれず、分子的な視点と物理・化学の知識を組み合わせ、生命現象を情報として捉える力を養います。
未知の領域に挑戦する強い意志と深い洞察力・豊かな創造力を持ち、幅広い国際教養を身につけようとする学生を、入学時に配属される5つの「学門」を通じて広く受け入れる。理工学部での学修に必要な基礎学力に加え、特定分野への強い興味、優れた学業成績と高いレベルでの自己実現への情熱を求めるとともに、海外での教育経験者・外国人留学生・他学部からの転科希望者・社会人の学び直し希望者など多様な背景を持つ学生の受け入れも重視している。11学科いずれについても学部共通のこの方針が適用される。
学部の理念である「実践知」とそれに基づく教育内容を理解し問題発見・解決能力の修得に意欲を持つこと、高等学校までに培った基礎学力を背景にSFCの多様なリソースを活用してより高いレベルの自己実現を図ろうとすること、そして社会の変化を見通し人類社会が直面する問題を自分の課題として主体的に解決へ導けることの3点を備えた学生を求める。
情報技術からデザイン、生命科学、建築・都市環境、人間科学まで、既存の学問の枠を越えて未来の環境をつくる単一学科です。学科ではなく「研究会」を中心に学ぶSFC(湘南藤沢キャンパス)のカリキュラムのもと、先端情報システム、先端領域デザイン、先端生命科学、環境デザイン(建築を含む)、人間環境科学といった複数の研究領域を自由に横断しながら学べます(これらの領域は正式な専攻・コース分属ではなく、研究会選択の参考となる緩やかなテーマ区分です)。
地球環境や人間社会に存在する未解決の問題を発見し解決に取り組もうとすること、SFCの教育環境やリソースを積極的に活用してより高いレベルの自己実現を図ろうとする情熱を持つこと、そして独自のビジョンとアイデアに基づき時代に変革を起こし明るい未来を創り出そうと挑戦する意欲を持つことの3点を備えた学生を求める。選抜では「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「主体的に学習に取り組む態度」を総合的に評価する。
人間・社会科学、健康科学、看護科学、統合領域の4領域16分野で構成されるカリキュラムで、看護の理論と実践を学ぶ単一学科です。4年次には保健師選択コースまたは助産師選択コース(女子のみ)のどちらかを選び、1年間かけて高度な知識と実践力を身につけることができます。
人の健康と生命、看護への関心を持ち他者の苦痛や悩みを理解しようとする姿勢、異なる背景・価値観を持つ人々とのコミュニケーション・関係構築力、状況を多面的に分析し問題に気づき解決の方向性を考え出す力、失敗の経験から学び自身を成長させようとする意志、そして人々や社会のよりよいあり方を追求しようとする社会貢献意識を備えた学生を求める(看護学科・単一学科)。
患者の立場に立って考えられる医療人を育てるヒューマニティ教育と、薬学全般の専門教育、病院・薬局での実務実習を通じて、医療チームの一員として活躍できる薬剤師を養成する6年制の学科です。1・2年次は薬科学科とほぼ共通の授業を受けます。
創薬だけでなく環境・生命科学など幅広い薬学関連領域を学び、主に研究者・教育者を目指す人材を育成する4年制の学科です。早期から医薬品の合成・分析実験を体験し、卒業生の多くは大学院の薬科学専攻へ進学して研究を続けます。
薬学科(6年制)・薬科学科(4年制)ともに、学びに必要な確かな基礎学力を有し知識・技能を積極的に修得する意欲、自然科学への関心に基づく論理的思考力・判断力・表現力、公正な態度で他者を尊重し主体性をもって協働できる姿勢、そしてグローバルな視野を持ち科学者として貢献する強い志を共通して求める。その上で、薬学科は薬剤師資格取得への強い意志を、薬科学科は医薬品の創製・評価や生命科学の発展への貢献意欲を、それぞれの学科の目的に応じて重視する。