きみは化学のことを、「試験管を振って色が変わる実験をする学問」だと思っていないかな? その理解は間違いではないけれど、実は入り口にすぎないみたいなんだ。ボクが図鑑で調べてみたら、化学は身の回りのあらゆる物質が「何でできていて」「どう変化するか」を、原子・分子のレベルで解き明かし、新しい物質を生み出す学問なんだって。実際の学問としての化学と、専攻できる港(大学・学部学科)の見つけ方を、これから照らしてみるよ。
化学ってきみの中では、どんなイメージかな? 実験室でフラスコや試験管を使い、色が変わったり煙が出たりする実験をする。危険な薬品を扱う、専門的すぎて縁遠い学問——そんなふうに思われがちなんだって。
でも、大学で学ぶ「学問としての化学」は、そのイメージとはけっこう違うみたいなんだ。色が変わる実験は化学現象のごく一部の見え方にすぎず、実際に学ぶのは原子・分子がどう結合し、どんな法則で反応が起きるのかという理論と、それを応用して新しい物質(薬・素材・エネルギー)を生み出す設計思想なんだって。
化学と聞くと派手な実験のイメージが強いかもしれないけど、大学で学ぶ内容の中心は、原子や分子がどんな法則にしたがって結びつき、反応するのかという理論なんだ。たとえば「なぜ鉄は錆びるのに、金は錆びないのか」を説明するには、原子の構造や電子のやり取りについての理論的な理解が必要なんだって。
また化学は、既にある物質を分析するだけでなく、「こんな性質を持つ新しい物質を作りたい」という目的から、分子を設計して合成する、いわば「物質のものづくり」としての側面も持っているんだよ。スマートフォンのバッテリー、衣類の機能性素材、新薬など、身の回りの多くの製品が化学の研究成果から生まれているんだって。
原子・分子の構造や、化学反応がどれだけのエネルギーを伴って進むかを、物理学の理論を使って説明する分野なんだって。化学のあらゆる分野の土台となる基礎理論だよ。
炭素を中心とした化合物(有機化合物)の構造・性質・合成方法を学ぶ分野だよ。プラスチック・医薬品・食品添加物など、私たちの生活に欠かせない多くの物質が、この分野の研究成果なんだって。
金属やセラミックスなど、炭素以外の元素からなる物質の性質を学ぶ分野なんだって。半導体材料や電池の材料開発など、最先端技術にも直結する分野だよ。
物質が何でできているか、どんな成分がどれだけ含まれているかを、正確に調べる方法を学ぶ分野だよ。食品の安全性検査や、犯罪捜査での成分分析にも応用されているんだって。
プラスチックやゴム、繊維など、分子が長く連なった「高分子」の性質と作り方を学ぶ分野なんだって。軽くて丈夫な新素材の開発などに直結する分野だよ。
充電を繰り返しても劣化しにくい電池の材料を、分子レベルで設計・合成する研究なんだって。
自然界で分解されにくいプラスチックを、微生物や化学反応を使って効率よく分解する方法を研究する分野だよ。
薬の効果を保ちながら副作用を減らすために、分子のどの部分を変えればよいかをコンピュータシミュレーションと実験の両方で探る研究なんだって。
有害な溶剤を使わずに、鮮やかな色を出せる塗料や染料の化学構造を研究する分野だよ。
こんなきみには、化学の島(学問領域)が向いているかもしれないんだって。
この学問にピンときたなら、きみの好き・得意をボクに教えてよ。化学以外にも、きみに合いそうな学問の島がまだあるかもしれないから、一緒に探しに行こうよ。
化学の先には、こんな港(仕事)が見えてくるよ。教員を目指す場合は、理科(化学)の教員免許を取得できるかどうかが大学によって違うから、そこは覚えておいてほしいんだ。
化学科は物質の性質や反応そのものを探る基礎科学的な側面が強いのに対して、応用化学科は新素材や製品開発など、産業への応用を意識した内容が中心になることが多い違いがあるよ。ただし大学によって内容の重なり方が異なるから、カリキュラムでの確認が必要なんだって。詳しくは学部・学科・専攻・コースの違いも参考にしてみてね。
実験では薬品を扱う機会が多いけれど、安全に取り扱うための知識・手順を学んでから実験に臨むから、正しい知識を身につければ過度に危険というわけではないんだって。
物理化学など、反応のエネルギーや速度を数式で扱う分野もあるから、基本的な数学の力は必要だよ。ただし化学現象への興味・関心があれば、数学は入学後に基礎から学び直すことも可能なんだって。
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