「薬局で薬を渡す仕事を目指す学問」——きみもそう思っていないかな? ボクが図鑑で調べてみたら、実はそれは薬学の一部の進路にすぎないんだって。薬学は、化学の知識をベースに、薬がどう作られ、体の中でどう効くのかを研究する、理系色の非常に強い学問なんだ。実際の学問としての薬学と、専攻できる港(大学・学部学科)の見つけ方を、これから照らしてみるよ。
薬局やドラッグストアで、処方箋通りに薬を渡す仕事を目指す。薬の名前や飲み方を覚える、暗記中心の学問——薬学ってそんなふうに思われがちなんだって。
有機化学・生化学・薬理学など、化学と生物学にまたがる幅広い理系科目を土台に、「薬がどんな化学構造を持ち、体の中でどう作用するか」「新しい薬をどう開発するか」まで踏み込んで研究する学問なんだって。
薬学部というと薬剤師を目指すためだけの学部だと思われがちだけど、実際に学ぶ内容は非常に理系色が強いんだ。薬の化学構造を扱う有機化学、体の中の化学反応を扱う生化学、薬が体に効くしくみを扱う薬理学など、化学と生物学にまたがる幅広い知識が求められるんだって。
たとえば「なぜこの薬は胃で溶けずに腸で溶けるように作られているのか」を理解するには、薬の化学的な性質(酸・アルカリへの反応など)を知っている必要があるよ。薬剤師として薬を扱う実務的な側面だけでなく、新しい薬を生み出すための研究者としての側面も併せ持つ、理系の中でも特に専門性の高い学問なんだ。
薬の元になる化合物の構造や性質、合成方法を学ぶ分野だよ。薬がなぜその形をしていて、なぜ効果を発揮するのかを、分子レベルで理解するんだって。
体の中で起きている化学反応(代謝など)を学ぶ分野だよ。薬が体内でどう分解され、どう作用するかを理解するための土台となる知識なんだって。
薬が体にどう作用し、どんな効果や副作用をもたらすかを学ぶ分野だよ。「なぜこの薬とこの薬を一緒に飲んではいけないのか」といった、実務に直結する知識も扱うんだって。
薬をどう加工すれば体に吸収されやすいか、安定して保存できるかを研究する分野だよ。錠剤・カプセル・貼り薬など、薬の「形」を作る技術を学ぶんだって。
実際の医療現場で、患者ごとの状態に合わせてどう薬を使うべきかを学ぶ分野だよ。薬剤師としての実務に直結する、臨床実習も伴う分野なんだって。
がん細胞だけを狙って攻撃し、正常な細胞への影響を減らす新しい薬の分子構造を設計・合成する研究だよ。
複数の薬を同時に飲んだときに、なぜ効果が弱まったり副作用が強まったりするのかを、体内での化学反応から解明する研究なんだって。
飲み薬が苦手な人でも使いやすいよう、皮膚から薬を効率的に吸収させる技術を研究する分野だよ。
人によって薬の効き方が異なる理由の一つとして、腸内細菌の違いに着目し、そのメカニズムを解明する研究なんだって。
こんなきみには、薬学の島(学問領域)が向いているかもしれないんだって。
この学問にピンときたなら、きみの好き・得意をボクに教えてよ。薬学以外にも、きみに合いそうな学問の島がまだあるかもしれないから、一緒に探しに行こうよ。
薬学の先には、こんな港(仕事)が見えてくるよ。薬剤師になるには薬剤師国家試験の合格が必要になるから、そこは覚えておいてほしいんだ。
薬剤師国家試験の受験資格を得るための課程は6年制で、卒業後に薬剤師を目指すのが基本ルートなんだって。4年制は主に研究者を目指す課程で、卒業後は大学院に進学して製薬企業などで研究職に就く人が多く、薬剤師国家試験の受験資格は原則得られないんだ。この違いはとても重要だから、募集要項での確認を必ずしてほしいな。詳しくは学部・学科・専攻・コースの違いも参考にしてみてね。
化学・生物学にまたがる専門科目が非常に多くて、6年制の場合は臨床実習も含まれるんだ。国家試験対策も含め、計画的な学習が求められるんだって。
製薬会社の研究職・MR、化粧品や食品メーカーの研究職、公務員の薬事担当など、薬剤師資格を使わない進路も多くあるんだって。薬学で学ぶ化学・生化学の知識は、医療分野以外でも応用が利くよ。
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