「優しさがあれば務まる仕事」——きみもそう思っていないかな? ボクが図鑑で調べてみたら、看護学は優しさに加えて、解剖学・生理学といった医学の知識と、根拠に基づいた判断力が求められる専門的な学問なんだって。実際の学問としての看護学と、専攻できる港(大学・学部学科)の見つけ方を、これから照らしてみるよ。
患者さんに優しく寄り添って、身の回りの世話をする。医師の指示に従って作業をこなす、支える役割。特別な理系の知識はいらない——看護学ってそんなふうに思われがちなんだって。
人体のしくみ(解剖学・生理学)や病気のメカニズム(病態学)を理系科目と同じレベルで学び、患者の状態を医学的根拠に基づいて判断し、必要な処置を自ら考えて実践する——それが看護学という専門職の姿なんだって。
看護師は「医師の指示にただ従う」だけの仕事じゃないんだ。患者さんの状態を自分の目で観察して、「今どんな処置が必要か」「異変がないか」を医学的な知識をもとに判断し、時には医師に提案することも仕事の一部なんだって。そのため看護学科では、解剖学・生理学・薬理学など、医学部と共通する理系科目を体系的に学ぶんだよ。
たとえば「熱が38度ある患者に、今すぐ解熱剤を使うべきか、それとも経過を見るべきか」を判断するには、体温が上がるしくみや、その患者の他の症状・持病などを踏まえた医学的な根拠が必要なんだって。「優しさ」は看護の土台として欠かせないけれど、それだけでは務まらない、理系的な知識と判断力が求められる専門職だとわかるよね。
人体の構造(解剖学)と、それがどう機能しているか(生理学)を学ぶ分野だよ。心臓がどう血液を送り出すか、腎臓がどう老廃物をろ過するかなど、看護のあらゆる判断の土台となる知識なんだって。
薬がどのように体に作用し、どんな副作用のリスクがあるかを学ぶ分野だよ。患者に安全に薬を投与するために欠かせない知識で、複数の薬を同時に使う場合の飲み合わせなども扱うんだって。
体温・血圧の測定、注射、清潔ケアなど、看護の基本技術とその根拠を学ぶ分野だよ。「なぜこの手順で行うのか」を理論的に理解したうえで、実習を通して技術を身につけていくんだって。
妊娠・出産期の女性や、新生児から思春期までの子どもを対象にした看護を学ぶ分野だよ。成長段階によって体のしくみも心のケアの仕方も大きく異なるから、専門的な知識が必要になるんだって。
高齢者特有の体の変化や病気、認知症のケアなどについて学ぶ分野だよ。日本の高齢化が進む中、病院だけでなく介護施設や在宅医療の現場でも重要性が高まっている分野なんだって。
不規則な勤務が看護師の集中力や判断力にどう影響するかを調べて、医療事故を防ぐための勤務体制を検討する研究なんだって。
余命が限られた患者やその家族に、どう向き合い、どう伝えれば心の負担を減らせるかを、実際の看護現場の記録をもとに分析する研究だよ。
患者本人にしかわからない痛みの強さを、表情や生体反応などから客観的に評価する方法を研究して、より的確な痛みのケアにつなげる研究なんだって。
病院ではなく自宅で療養する患者を支える家族の負担を、看護師がどうサポートすれば軽減できるかを調査する研究だよ。
こんなきみには、看護学の島(学問領域)が向いているかもしれないんだって。
この学問にピンときたなら、きみの好き・得意をボクに教えてよ。看護学以外にも、きみに合いそうな学問の島がまだあるかもしれないから、一緒に探しに行こうよ。
看護学の先には、こんな港(仕事)が見えてくるよ。助産師や保健師などは、看護師資格に加えて別の資格が必要になる道もあるから、そこは覚えておいてほしいんだ。
大学の看護学科は4年間で看護師国家試験の受験資格に加えて、保健師や助産師の受験資格(選択制の場合が多い)も取得しやすいカリキュラムが組まれていることが多いよ。一方で専門学校は3年間で看護師資格の取得に特化しているのが一般的な違いなんだって。ただし取得できる資格の範囲は学校ごとに異なるから、募集要項でしっかり確認してほしいな。
多くの大学で理系に分類されて、生物・化学の知識が土台になるんだって。ただし患者やその家族とのコミュニケーション力も同じくらい重要視される、理系と文系の両方の力が求められる学問だよ。
看護学科を卒業しても、看護師になるには国家試験に合格する必要があるよ。第115回(令和8年)の看護師国家試験の合格率は88.3%だったけど、資格取得が保証されているわけじゃないんだ。その点は覚えておいてね。
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