「けがや病気からの回復を支える、優しさが中心の仕事」——きみもそう思っていないかな? ボクが図鑑で調べてみたら、実はそれだけじゃ足りないんだって。リハビリテーション科学は、解剖学・生理学・運動学といった医学的な知識を土台に、病気やけがで失われた機能を補い、暮らしや社会参加を支えるリハビリテーションを、複数の専門職にまたがる視点から科学的に学ぶ学問なんだ。実際の学問としてのリハビリテーション科学と、専攻できる港(大学・学部学科)の見つけ方を、これから照らしてみるよ。
けがをした人の体をマッサージしたり、励ましたりする。優しさとコミュニケーション力があれば務まる仕事——リハビリテーション科学ってそんなふうに思われがちなんだって。
優しさに加えて、体の構造(解剖学)・機能(生理学)・動きの仕組み(運動学)を医学的に理解し、一人ひとりの状態に合わせた回復のプログラムを、根拠に基づいて設計する専門的な学問なんだって。
リハビリテーションと聞くと、けがや病気からの「体の動き」の回復をイメージするかもしれないけど、実際にはそれだけじゃないんだ。失った手足の機能を義手・義足や装具で補う義肢装具学や、工学の力で暮らしを支えるリハビリテーション工学のように、ひとつの専門職の養成に収まらない分野もあるんだって。
基本的な体の動作の回復に特化した理学療法、生活動作・心のケアに特化した作業療法、話す・聞く・食べる機能を支える言語聴覚療法、目の見え方や使い方を整える視能訓練は、それぞれ専門性が高いことから理学療法・作業療法・言語聴覚学・視能訓練学という独立した学問領域として紹介しているんだ。どれも解剖学・生理学・運動学という同じ医学的な土台の上に成り立っているんだって。リハビリテーション科学は、その共通の土台と、義肢装具学やリハビリテーション工学のように独立した学問領域として立っていない分野を扱う、リハビリテーションの世界全体を見渡す学問なんだ。
骨・筋肉・神経の構造と機能を学ぶ、リハビリテーションのあらゆる評価・治療の土台となる分野だよ。
人がどう体を動かしているか、そのメカニズムを力学的な視点も交えて学ぶ分野だよ。理学療法・作業療法をはじめ、あらゆるリハビリ分野に共通する基礎になるんだって。
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・視能訓練士・義肢装具士など、立場の違う専門職がひとりの患者をどう支え合うかを学ぶ分野なんだって。リハビリテーションの全体像をつかむ土台になるよ。
病気やけがで生活に不自由がある人の暮らしを、機器や道具など工学の力で支える方法を学ぶ分野だよ。
手足を失った人や、体の機能が低下した人のために、義手・義足や装具を設計・製作する技術を学ぶ分野だよ。工学的な知識も必要になるんだって。
脳の損傷後も、残された神経が働き方を変えて機能を補う「可塑性」を活かしたリハビリ訓練プログラムの効果を検証する研究だよ。
病院でのリハビリを終えた人が、自宅や地域で暮らし、仕事や社会活動に戻っていくまでを、どう支えればよいかを検証する研究なんだって。
義足を使用する人の歩き方を力学的に分析し、より自然で負担の少ない歩行を支援する研究なんだって。
飲み込みに障害のある人が、安全に食事をとれるようにする支援方法を研究しているんだって。
こんなきみには、リハビリテーション科学の島(学問領域)が向いているかもしれないんだって。
この学問にピンときたなら、きみの好き・得意をボクに教えてよ。リハビリテーション科学以外にも、きみに合いそうな学問の島がまだあるかもしれないから、一緒に探しに行こうよ。
多くの大学では学科・専攻の名称でどの資格に対応しているかがわかるけど、大学によって呼び方や組み合わせが違うから、募集要項での確認が必要なんだって。詳しくは学部・学科・専攻・コースの違いも参考にしてみてね。
多くの大学で理系に分類されて、解剖学・生理学など医学に近い科目を学ぶんだって。ただし患者とのコミュニケーション力も同じくらい重要視されるよ。
高齢化が進む中、病院・介護施設・スポーツ現場など幅広い分野で人材が求められる傾向があるけど、資格取得には国家試験の合格が必要だよ。その点は忘れずにいてほしいな。
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