「運動が得意な人が、プロアスリートや体育の先生を目指す学問」——きみもそう思っていないかな? ボクが図鑑で調べてみたら、実はそれはスポーツ科学のごく一部の姿にすぎないんだって。スポーツ科学は、トップアスリートの記録がなぜ伸びるのか、どんなトレーニングが効率的なのか、本番でどうすれば実力を出し切れるのかを、生理学・力学・栄養学・心理学といった科学の力で解き明かし、競技力向上に応用していく学問なんだ。実際の学問としてのスポーツ科学と、専攻できる港(大学・学部学科)の見つけ方を、これから照らしてみるよ。
運動が得意で、体育会系の部活動に打ち込んでいる人が学ぶ。体を動かすことが中心の、実技寄りの学問——スポーツ科学ってそんなふうに思われがちなんだって。
運動能力の高さよりも、なぜ筋肉が発達するのか(生理学)、なぜこのフォームが効率的なのか(バイオメカニクス=身体運動の力学)、どんな食事が体作りに必要か(スポーツ栄養学)、本番のプレッシャーにどう向き合うか(スポーツ心理学)を、科学的なデータで裏付けながら分析する学問なんだって。
スポーツ科学部というと、運動が得意な人だけが集まる実技中心の学部というイメージがあるけれど、実際に学ぶ内容の多くは理系的な科学なんだ。たとえば「なぜ同じ練習量でも記録が伸びる選手と伸び悩む選手がいるのか」を説明するには、筋肉や心肺機能の仕組み(生理学)、フォームの効率性(力学)、疲労回復に必要な栄養(栄養学)、メンタルの状態(心理学)など、複数の科学的な視点から分析する必要があるんだって。
近年は、こうした「競技力を高めるための科学」に加えて、選手やチームを率いる指導者を育てるコーチング学にも力を入れる大学もあるんだって。ちなみに、アスリートに限らない一般の人々の健康づくりに焦点を当てた学問は健康科学、スポーツをビジネスとして支える学問はスポーツマネジメントとして、それぞれ別のページで詳しく紹介しているから、興味の方向性に応じて読み比べてみてね。
運動をすると体の中でどんな変化(筋肉・心肺機能など)が起きるかを学ぶ分野だよ。「なぜ持久力のトレーニングと筋力のトレーニングは方法が違うのか」を科学的に理解するんだって。
走る・跳ぶ・投げるといった動作を、力学の理論を使って分析する分野だよ。効率的で怪我をしにくいフォームを、データに基づいて追求するんだって。
運動のパフォーマンスを高め、疲労回復を早めるための食事のとり方を学ぶ分野だよ。試合前後で必要な栄養が変わることも、科学的な根拠とともに学ぶんだって。
競技本番でのプレッシャーへの対処法や、モチベーションの保ち方を心理学の視点から研究する分野だよ。メンタル面のトレーニングを支える理論を学ぶんだって。
選手の能力を最大限に引き出す練習メニューの組み立て方や、指導者としての伝え方を学ぶ分野だよ。感覚に頼った指導ではなく、データと理論に基づいたコーチングを目指すんだって。
選手の疲労度をセンサーやデータで可視化し、ケガのリスクが高まるタイミングを予測する研究だよ。
一流ランナーの走りをデータ化し、エネルギー消費が少なく怪我をしにくいフォームの特徴を分析する研究なんだって。
運動のパフォーマンスと回復を最大化する、食事や補食を摂るタイミングを科学的に検証する研究だよ。
緊張する場面でもいつも通りの動きができるようにする心理的なトレーニング方法の効果を、データを使って検証する研究なんだって。
こんなきみには、スポーツ科学の島(学問領域)が向いているかもしれないんだって。
この学問にピンときたなら、きみの好き・得意をボクに教えてよ。スポーツ科学以外にも、きみに合いそうな学問の島がまだあるかもしれないから、一緒に探しに行こうよ。
スポーツ科学の先には、こんな港(仕事)が見えてくるよ。進路は、プロチームや実業団といった競技の最前線だけではないんだ。もっと裾野の広い健康・フィットネス・教育・ビジネスの現場でも、この学問で得た知識を活かせるんだって。
実技試験を課す学科もあるけれど、運動生理学やコーチング学など理論中心の学科では、一般的な学力試験のみで受験できる大学もあるんだって。競技力そのものより、体の仕組みへの興味が重視される場面も多いよ。
スポーツ科学は、アスリートの記録向上や競技力そのものを、生理学・力学・栄養学・心理学といった科学で追求する学問なんだって。それに対して健康科学は、アスリートに限らない一般の人々の健康づくりや病気の予防に、スポーツマネジメントは、スポーツクラブの運営やイベントの企画・マーケティングといったビジネスの側面に焦点を当てているよ。「競技力を高めたいか」「みんなの健康を支えたいか」「スポーツをビジネスとして動かしたいか」が選ぶときの目安になるんだ。
アスレティックトレーナー、スポーツ用品メーカー、健康関連企業など、教員や選手・コーチ以外にも幅広い進路があるんだって。運動やスポーツを「する」だけでなく「支える」「分析する」仕事も多いよ。
スポーツ科学は健康な人の運動能力の向上に重点を置くのに対して、看護学・リハビリテーション科学は病気や怪我をした人の治療・回復支援に重点を置くんだって。対象とする人の状態や目的が違うんだ。詳しくは学部・学科・専攻・コースの違いも参考にしてみてね。
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