結論から言うと、大学の組織は「学部」という大きな箱の中に「学科」があり、学科の中がさらに「専攻」「コース」に分かれることもある、という入れ子だよ。大学案内を見ていると似たような言葉がいくつも出てきて混乱してこないかな? ボクも図鑑をめくり始めたころ、同じところでつまずいたんだ。Yahoo!知恵袋でも「学部と学科の違いが分からない」という質問が繰り返し投稿されるくらい、高校生がつまずきやすいポイントなんだって。ただし「専攻」「コース」「系」「課程」の呼び方に全国共通のルールは無くて、そこが一番の落とし穴なんだ。ここで大学の組織の仕組みを、一緒に整理してみようか。
大学の組織は、基本的に「学部(faculty)」という大きな箱の中に、「学科(department)」という部屋がいくつか並んでいるイメージだよ。
たとえば「工学部」という学部(箱)の中に、「機械工学科」「電気電子工学科」「建築学科」といった学科(部屋)が並んでいる、という構造だね。学部が「ものづくり」という大きなくくりだとすれば、学科はその中の「機械」「電気」「建築」といった専門分野の絞り込みにあたるんだって。
大学によっては、学部の下に学科を置かず「学部=学科」のような1階層だけの構成にしていることもあるよ(例: 学部名がそのまま専門分野を表す小規模な学部)。
学科がさらに専攻・コースに分かれるかどうかは、学問分野の性質によって差があるんだって。たとえば史学科は「日本史専攻」「アジア史専攻」「西洋史専攻」のように細分化されていることが多い一方、法学科や経済学科は専攻・コース分けをせず、学科の中で比較的自由に授業を選べる大学も多いんだよ。「専攻・コースが無い=学びの幅が狭い」わけじゃなくて、学科そのものが1つのまとまりとして設計されているだけ、というケースも多いから注意しようね。
ここが特にわかりにくいポイントなんだ。学科のさらに細かい分かれ方には「専攻」「コース」「系」「課程」など、いろいろな呼び方が使われるけど、これらの言葉の使い分けに全国共通のルールはなくて、大学が独自に決めているんだって。
つまり「専攻」や「コース」という同じ言葉が使われていても、別の大学では中身の細かさや扱いが違うことがあるんだよ。大学ごとに、実際に何を・どんな組み合わせで学ぶのかを個別に確認する必要がある、ということなんだ。
ちなみに「専攻」という言葉は、大学院ではもっと決まった意味で使われるんだって。大学院は「研究科」という組織の下に「専攻」が置かれる構成が一般的で(例:「工学研究科 機械工学専攻」)、学部段階のように大学ごとにバラバラというよりは、どの大学院でもほぼ共通した使われ方をするよ。学部段階の「専攻」(このページで説明してきた、大学ごとに重みが異なる使われ方)と、大学院の「専攻」(研究科の下の、より標準的な単位)は同じ言葉でも別物だと考えておくと混乱しにくいはずだよ。
「学部名・学科名が同じだから、学ぶ内容も同じだろう」と思い込んでしまうと、入学後に「思っていた内容と違った」というミスマッチにつながりやすいんだって。
たとえば同じ「心理学科」でも、大学によって認知心理学中心の大学もあれば、臨床心理学(カウンセリング)に力を入れている大学もあるよ。同じ「保健学科」でも、看護・放射線・検査技術・リハビリのうちどの組み合わせを持つかは大学によって異なるんだ。弘前大学の医学部保健学科には放射線技術科学専攻があるけれど、秋田大学の医学部保健学科は看護学・理学療法学・作業療法学という組み合わせ、群馬大学は検査技術科学専攻を置いている、というふうにね。
学部名・学科名という「ラベル」だけで判断せず、学科・専攻・コースのレベルで実際のカリキュラムを確認することが、大学選びで後悔しないための第一歩だよ。このサイトの学問領域ページで、学部名だけでなく学科・専攻レベルでの学びの内容を紹介しているのはこのためなんだ。
学部は大きなくくりにすぎないから、実際に何を学ぶかを左右するのは学科(またはその下の専攻・コース)だよ。学部名の印象だけで決めず、学科レベルのカリキュラムまで確認しよう。
言葉自体に厳密な優劣や定義の違いはなくて、どれも「学科の中をさらに専門分野で分けたもの」を指すことが多いけど、呼び方は大学が自由に決めているんだ。同じ言葉でも大学によって実質的な意味合いが異なる場合があるから、名前ではなく中身(学べる科目・取得できる資格など)で比較することが大切だよ。
多くの大学では、出願の時点で学部だけでなく学科まで自分で選んで受験するよ(例:「農学部 水産学科」を受験する、というように、学部と学科はセットで決める)。ただし一部の大学では「学部一括入試」として、1年次は学部内共通のカリキュラムで学び、2年次以降に成績や希望をもとに学科・コースへ配属される仕組みを採っている場合もあるんだ。どちらの方式かは大学ごとに異なるから、募集要項で必ず確認してね。
一般的には、1〜2年次に学科共通の基礎科目を学んだうえで、2年次以降にいずれか1つの専攻・コースを選んで進む形が多いよ(全部を並行して学ぶわけではないんだ)。ただし選び方のタイミングや、成績・希望のどちらが優先されるかは大学ごとに違うから、志望校の学生募集要項やカリキュラム表で確認するのが確実だよ。
大学公式サイトのカリキュラム表やシラバス(講義内容一覧)を確認するのが確実だよ。このサイトでは、学問領域ごとに学べる内容や実際の大学・学科の例をまとめているから、まず気になる学問領域のページから調べてみるのもおすすめだよ。
学部名・学科名だけで判断せず、きみの好き・得意から自分に合いそうな学問領域を探してみない?5つの質問に答えるだけで、全国の大学の専攻から候補を出してみるよ。