きみは歴史学のことを、「歴史上の出来事や年号を覚える学問」だと思っていないかな? ボクが図鑑で調べてみたら、それは歴史学のごく一部の姿なんだって。歴史学は、残された史料(古文書・記録・遺物など)を根拠に、「本当は何が起きたのか」「なぜそれが起きたのか」を検証していく、証拠に基づく学問みたいなんだ。実際の学問としての歴史学と、専攻できる港(大学・学部学科)の見つけ方を、これから照らしてみるよ。
教科書に書かれた出来事や年号をひたすら覚える、歴史が好き・詳しいだけで学べる暗記中心の学問——歴史学ってそんなふうに思われがちなんだって。
教科書に書かれた「結論」を覚えるのではなく、古文書や記録などの一次史料を自分で読み解き、「本当にそう言えるのか」を検証しながら出来事の背景や因果関係を明らかにしていく研究型の学問——それが実際の歴史学の姿なんだって。
高校までの歴史の授業は、教科書に書かれた出来事や年号を覚えることが中心だったと思うけど、大学の歴史学はまったく違うアプローチを取るんだって。教科書に書かれている「結論」がどうやって導き出されたのかを、実際の史料(古文書・日記・行政文書・遺跡の出土品など)にさかのぼって自分で確かめていくんだよ。
たとえば「なぜあの戦争は起きたのか」という問いに対して、教科書は一つの説明を示しているけど、実際には複数の解釈が存在することも珍しくないんだって。歴史学科では、当時の史料を実際に読み(古文書の場合はくずし字を読む訓練も必要だよ)、その史料がどれだけ信頼できるか、他の史料と矛盾しないかを検証しながら、自分なりの解釈を組み立てていくんだ。歴史が好きというだけでなく、地道な史料調査や文章読解が求められる、探偵のような側面を持つ学問だよ。
古代から近現代までの日本の歴史を、史料に基づいて研究する分野だよ。時代ごとに専門が分かれていて、古文書を読むための「史料講読」の訓練も重視されるんだって。
ヨーロッパ・アメリカを対象とする西洋史や、中国・アジアを対象とする東洋史など、地域ごとに専門化された分野だよ。外国語の史料を読む力が必要になることもあるんだって。
文字の記録が少ない時代や地域を対象に、遺跡の発掘調査や出土品の分析を通して当時の暮らしを明らかにする分野だよ。実際に発掘現場に出ることもある、フィールドワーク色の強い分野なんだって。
歴史研究の土台となる、史料そのものの読み方・扱い方を学ぶ分野だよ。くずし字(昔の手書き文字)の読解など、専門的な技術を身につけるんだって。
「歴史をどう研究するか」という方法論そのものを学ぶ分野だよ。時代によって歴史の解釈がどう変化してきたかを振り返り、自分の研究の立ち位置を考える力を養うんだって。
当時の新聞のような「瓦版」を史料として分析して、庶民がどんな情報をどう受け取っていたかを明らかにする研究なんだって。
古い地図と現在の地図を比較して、城下町がどのように発展し、現在の街並みにどう影響しているかを調べる研究だよ。
兵士や家族が残した手紙を史料として分析して、教科書には載らない一般市民の視点から戦争を捉え直す研究なんだって。
遺跡から出土した土器の成分を分析して、当時どの地域とどんな交易が行われていたかを明らかにする研究だよ。
こんなきみには、歴史学の島(学問領域)が向いているかもしれないんだって。
この学問にピンときたなら、きみの好き・得意をボクに教えてよ。歴史学以外にも、きみに合いそうな学問の島がまだあるかもしれないから、一緒に探しに行こうよ。
歴史学の先には、こんな港(仕事)が見えてくるよ。教員を目指す場合は、地歴の教員免許を取得できるかどうかが大学によって違うから、そこは覚えておいてほしいんだ。
歴史学は主に文字で書かれた史料(古文書・記録など)をもとに研究するのに対して、考古学は遺跡や出土品といった「もの」を手がかりに研究するんだって。文字史料が少ない時代・地域を扱う場合は、考古学的な手法が中心になるよ。学科名だけで判断せずに、扱う史料の種類で確認するのがおすすめなんだ。詳しくは学部・学科・専攻・コースの違いも参考にしてみてね。
高校までの年号・出来事の暗記とは違って、史料を読み解いて自分なりの解釈を組み立てる力が中心に問われるんだって。ただし研究の土台として、基本的な出来事の流れを知っておく必要はあるよ。
歴史学科そのものが就職を保証したり制限したりするわけじゃないんだ。令和6年3月に史学系の学科を卒業した人のうち8割以上が就職していて、進む先は一般企業や公務員など幅広いよ。史料を批判的に読み解いて、根拠を持って説明する力は、いろいろな仕事で活かせるよ。
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