「おしゃれな建物のデザインを考える学問」——きみも建築学に、そんなイメージを持っていないかな? ボクが図鑑で調べてみたら、それは半分正解で半分不正解なんだって。建築学は、デザインのセンスだけでなく、地震に耐える構造計算や、快適な室内環境を作る設備の知識まで求められる、文系と理系が融合した学問なんだよ。実際の学問としての建築学と、専攻できる港(大学・学部学科)の見つけ方を、これから照らしてみるよ。
おしゃれな建物やインテリアのデザインを考える。センスと絵心があれば向いている、美術寄りの学問。有名建築家になって美しい建物を作る——建築学ってそんなふうに思われがちなんだって。
デザイン(意匠)だけでなく、地震や台風に耐えられるかを数式で計算する構造力学、快適な室内環境を作る設備工学、法律に基づいた安全基準まで、幅広い知識を組み合わせて「建てられる建物」を実現する総合的な学問——それが建築学の正体なんだって。
建築学と聞くと、有名建築家が手がけるような芸術的な建物のデザインを連想しがちだけど、実際に大学で学ぶのはデザインだけじゃないんだって。「この形の建物は、震度7の地震が来ても倒れないか」を計算する構造力学、「夏も冬も快適に過ごせる室内環境をどう作るか」を考える設備工学、建築基準法などのルールに基づいた安全性の確保など、理系的な知識が幅広く求められるんだよ。
たとえば「大きな窓のある開放的なカフェを設計したい」というデザインのアイデアがあっても、窓を大きくしすぎると建物の強度が下がってしまうから、構造計算をして「どこまで大きくできるか」を確かめる必要があるんだって。デザインのセンスと、それを実現するための理系の知識の両方が求められる、文系・理系のちょうど中間にある学問だと言えるよね。
建物の見た目や空間の使い方を考える分野だよ。光の入り方、部屋のつながり方、街並みとの調和などを考えながら、実際に模型やCADを使って形にしていくんだって。建築学の中で最もイメージしやすい分野かもしれないね。
建物にかかる重さや、地震・風の力に対して、どんな柱や梁(はり)の組み方であれば安全かを計算する分野だよ。数式やコンピュータシミュレーションを使って、「壊れない建物」を実現するための土台となる知識なんだって。
室内の温度・湿度・光・音の環境を、快適かつ省エネルギーに保つための仕組みを学ぶ分野だよ。エアコンの配置や窓の位置、断熱材の選び方などを、物理の知識をもとに考えるんだって。
過去の建築様式や都市の発展の歴史を学びながら、これからの街をどうつくっていくかを考える分野だよ。歴史的な建物の保存と、新しい開発をどう両立させるかといったテーマも扱うんだって。
建築基準法をはじめとした、建物を建てる際に守らなければならないルールを学ぶ分野だよ。どんなに良いデザインでも、法律の基準を満たさなければ建てることができないから、実務に直結する知識なんだって。
古い木造住宅が地震で倒壊しないよう、どんな補強を加えれば効果的かを、模型実験やシミュレーションを通して検証する研究なんだって。
建物の屋上や壁面を緑化することで、都市の気温上昇をどれだけ抑えられるかを、実測データを使って分析する研究だよ。
教室の形や光の入り方、色使いなどが、子どもたちの集中力や学習意欲にどう影響するかを調査する研究なんだって。
使われなくなった空き家を、地域のニーズに合わせてどう改修すれば新しい価値を生み出せるかを、実際のまちづくりの事例から研究しているんだって。
こんなきみには、建築学の島(学問領域)が向いているかもしれないんだって。
この学問にピンときたなら、きみの好き・得意をボクに教えてよ。建築学以外にも、きみに合いそうな学問の島がまだあるかもしれないから、一緒に探しに行こうよ。
建築学の先には、こんな港(仕事)が見えてくるよ。建築士になるには国家資格が関わってくる道もあるから、そこは覚えておいてほしいんだ。
建築学科は主に「建物(住宅・ビルなど、人が中で生活・活動する空間)」を対象にするのに対して、土木工学科は「道路・橋・ダム・鉄道など、社会基盤(インフラ)全般」を対象にするんだって。どちらも構造の安全性を扱う点は共通しているけど、対象のスケールと用途が違うんだよ。
一級建築士の受験資格を得る最短ルートとして、大学の建築学科(指定科目を修めたもの)を卒業する方法が一般的だよ。ただし学科名だけで判断せず、指定科目を満たしているかは必ず確認してほしいんだ。詳しくは学部・学科・専攻・コースの違いも参考にしてね。
入試でデッサンなどの実技試験を課す大学・学科もあるけど、多くの建築学科は一般的な学力試験で入学できるよ。絵心よりも、図面や模型を通してアイデアを正確に伝える力が、入学後には重視されるんだって。
2年次から建築学と土木工学の2トラックに分かれ、建築学では設計・計画・構造・生産に関わる科目を、土木工学では地盤・構造材料・水工・計画交通・…
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