きみが今日着ているその服——なぜその素材で、なぜそのサイズで、なぜその形なのか、説明できるかな? ボクが図鑑で調べてみたら、1着の服の裏には、繊維の科学、人体の計測、縫製の技術、流行の分析まで、まるごとひとつの学問が詰まっていたんだって。被服・服飾学は、服を科学と文化の両面から研究する学問なんだ。専攻できる港(大学・学部学科)の見つけ方もあわせて、これから照らしてみるよ。
デザイナーを目指す人がおしゃれな服を作る勉強。裁縫が得意な人のための家庭科の延長。専門学校と同じことを大学でやるだけ——被服・服飾学って、そんなふうに思われがちなんだって。
実際の被服・服飾学は、「人はなぜ服を着るのか」から始まる、科学と文化にまたがる学問なんだって。柱は大きく3つ。1つめは科学の柱——繊維や布の性質を調べる被服材料学、服の中の温度・湿度と快適さを研究する被服衛生学。実験室で布を引っぱり、こすり、燃やして、データを取る理系の研究なんだ。
2つめはものづくりの柱——人体の形と動きを計測して、体に合う服を設計する被服構成学だよ。平面の布から立体の体を包む形を作る技術は、幾何学とデザインの合わせ技なんだって。3Dの人体計測やコンピュータでのパターン設計など、デジタル化も進んでいるんだ。
3つめは文化とビジネスの柱——服飾の歴史や流行の仕組みを読み解く服飾文化論と、アパレル産業の企画・生産・流通を学ぶファッションビジネス論なんだって。大量生産・大量廃棄が課題になる中で、サステナブルなファッションへの転換はこの分野の大きなテーマになっているよ。デザインの感性だけじゃなく、科学とビジネスの目で服を扱えるのが、大学で学ぶ被服・服飾学の強みなんだ。
繊維・糸・布の性質を実験で調べる分野だよ。強さ・伸び・吸水性・肌ざわりまで、服の着心地をデータで解き明かすんだって。
人体を計測し、体に合う服を設計・製作する分野なんだって。平面の布を立体に変えるパターンメーキングの理論と技術を学ぶよ。
服の中の温度・湿度と、人の快適さ・健康の関係を研究する分野だよ。夏に涼しい服・冬に暖かい服の科学的な根拠を扱うんだって。
服装の歴史と、服が表す文化・アイデンティティを研究する分野なんだって。着物から現代のストリートファッションまでが研究対象だよ。
アパレル産業の企画・生産・流通・販売の仕組みを学ぶ分野だよ。トレンドの分析やブランドの戦略も扱うんだって。
服の大量廃棄を減らすためのリサイクル素材や、長く着られる服の設計を研究しているんだって。ファッション産業の未来を左右するテーマだよ。
猛暑の屋外作業やスポーツの場面で、体温の上がりすぎを防ぐ服を開発する研究だよ。素材と設計の両面から快適さを追求するんだって。
人体の3Dデータからぴったりの服を設計したり、バーチャル試着を実現したりする研究なんだって。ITとファッションの融合分野だよ。
着脱しやすく、体の変化に寄り添う服を設計する研究だよ。誰もが装う楽しみを持ち続けられるようにする、福祉とつながる分野なんだって。
こんなきみには、被服・服飾学の島(学問領域)が向いているかもしれないんだって。
この学問にピンときたなら、きみの好き・得意をボクに教えてよ。被服・服飾学以外にも、きみに合いそうな学問の島がまだあるかもしれないから、一緒に探しに行こうよ。
被服・服飾学の先には、こんな港(仕事)が見えてくるよ。ひとつ注意があるんだ。繊維製品の専門資格である衣料管理士(テキスタイルアドバイザー)は、認定された大学で所定の課程を修了して取得する資格だから、目指すなら志望校が認定校かどうかを入学前に確認してね。家庭科の教員免許も、取得できる課程があるかは大学によって違うよ。
専門学校はデザイン・縫製など「作る技術」を集中的に磨く場所で、大学の被服・服飾学は材料の科学・人体の計測・文化・ビジネスまで含めて服を総合的に研究する場所なんだって。デザイナー志望なら専門学校も有力な選択肢で、企画・品質管理・素材開発など幅広い進路を考えるなら大学が向いているんだ。
大丈夫なんだって。製作の授業は基礎から教わるし、被服学には実験・データ分析・文化研究・ビジネスといった、裁縫の腕とは別の得意分野を活かせる領域がたくさんあるんだ。「服は好きだけど作るのは苦手」という人が材料研究や商品企画で活躍する例は多いんだって。
家政学部・生活科学部の被服学科・服飾美術学科として置かれていることが多いんだって。伝統的に女子大学に多い分野だけど、共学の大学の生活科学系学部にもあるよ。学科名が「被服」「服飾」「生活造形」など大学ごとに違うから、カリキュラムの中身で確認してみてね。
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