きみは日本画のことを、「墨と筆で描く、昔ながらの掛け軸の絵」だと思っていないかな? ボクが図鑑で調べてみたら、それだけじゃないんだって。日本画は、岩絵具(いわえのぐ)や膠(にかわ)、和紙や絹といった伝統的な素材と技法を使いながら、今この瞬間も新しい表現が生まれ続けている、れっきとした現代の学問領域なんだよ。東京藝術大学をはじめ多くの美術大学で、隣り合う「西洋画」の専攻と並んで、独立した専攻・コースが置かれているんだって。実際の学問としての日本画と、専攻できる港(大学・学部学科)の見つけ方を、これから照らしてみるよ。
日本画ってきみの中では、どんなイメージかな? 墨一色で描かれた水墨画。着物や屏風に描かれた、おじいちゃん世代の芸術。もう完成しきっていて、今さら新しいことなんて生まれない、博物館の中の絵——日本画って、そんなふうに思われがちなんだって。
実際の日本画は、岩絵具(鉱物や貝殻を砕いてつくる、粒子状の顔料)を膠(動物由来の接着剤)で溶いて、和紙や絹本(絹の布地)の上に、薄い色を何層にも重ねて描いていく技法を土台にした学問なんだって。同じ「赤」でも顔料の粒子の粗さによって発色がまったく変わるから、化学や物理に近い感覚で素材と向き合う場面も多いんだよ。
学びの入口として重視されるのが古典模写(こてんもしゃ)なんだって。琳派や狩野派、大和絵といった過去の名作を、筆づかいから構図まで忠実に再現することで、頭で理解するだけでは身につかない技法を、手を通して体に染み込ませていくんだ。単なる「まねごと」ではなく、先人の技術と美意識を継承するための、いちばん確実な学び方なんだよ。
日本画科というと歴史的な技法を保存するだけの学問というイメージがあるかもしれないけど、実際には抽象表現やミクストメディアに挑む現役の作家を数多く輩出している、生きた現代アートの領域なんだって。伝統素材という土台の上に、作家それぞれが現代的な表現を積み上げていく学問なんだよ。
鉱物を砕いてつくる岩絵具を、膠という接着剤で溶いて紙や絹に定着させる技術を学ぶ分野だよ。顔料の粒子の粗さや膠の濃度で発色が変わるから、素材そのものの性質を体で覚えていくんだって。
琳派や狩野派といった過去の名作を、筆づかいから構図まで忠実に再現して学ぶ分野なんだって。過去の技術と美意識を、手を通して自分の中に取り込んでいく学び方だよ。
和紙と絹本(絹の布地)、それぞれの素材の特性に合わせた描き方や、絵具がにじまないようにする下処理(礬水引き)などを学ぶ分野だよ。掛け軸や屏風といった仕立て方の知識も含まれるんだって。
自然の景物を通して季節や心情を表す、日本画の伝統的なモチーフとその美意識を学ぶ分野なんだって。古典的な主題を、現代の作家がどう自分なりに再解釈しているかも研究するよ。
同じ顔料でも粒子の粗さによって色の見え方がどう変わるかを、科学的に分析する研究なんだって。
模写という学び方が、実際にどんな技術や美意識を継承させているのかを分析する研究だよ。
岩絵具や和紙という伝統素材を使いながら、抽象表現やミクストメディアに挑む新しい日本画のあり方を探る、制作を通じた研究なんだって。
社寺や美術館が所蔵する歴史的な日本画を、当時と同じ素材・技法を使いながら保存・修復する方法を研究するんだって。
こんなきみには、日本画の島(学問領域)が向いているかもしれないんだって。
この学問にピンときたなら、きみの好き・得意をボクに教えてよ。日本画以外にも、きみに合いそうな学問の島がまだあるかもしれないから、一緒に探しに行こうよ。
日本画の先には、こんな港(仕事)が見えてくるよ。
いちばんの違いは使う素材と技法なんだって。日本画は岩絵具を膠で溶いて和紙や絹に薄い色を重ねていく、速乾性の技法。西洋画は油絵具を使って、ゆっくり乾く性質を活かして色を混ぜ合わせながらキャンバスに描いていく技法なんだ。東京藝術大学の絵画科をはじめ、多くの美術大学で「日本画専攻」と「西洋画(油画)専攻」が並んで置かれていて、どちらも同じ絵画科の中の別ルートという位置づけなんだって。西洋画についても別の島(学問領域)として紹介しているから、あわせて見てみてね。
正直に言うと、公募展や個展での作品販売だけで生計を立てるのは簡単ではないんだって。卒業生には、文化財修復や美術教員、伝統工芸関連の仕事など、日本画で身につけた技術を活かせる別の仕事と創作活動を両立させている人もいるみたいだよ。
そんなことはないんだって。多くの大学の入試ではデッサン(鉛筆や木炭による写生)が課されることが多くて、日本画特有の技法の経験は入学後にゼロから積み上げていく大学がほとんどなんだ。
1・2年次は専攻横断の共通基礎で絵画からデザインまでを学び、3年次以降に選択する4専攻の一つ。紙や絹などの基底材に、膠(にかわ)で接着させた…
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1・2年次に人体や動物の素描を重ねて日本画の基本素材と技法を習得し、3年次には金銀箔や砂子などの伝統技法を実践的に学ぶ。4年次は100号の大…
出願段階で日本画・油画・彫刻・芸術学のいずれかの専攻を選択する学科で、日本画専攻では1・2年次に静物の精密写生を通じて基本的な知識と技術を学…
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美術科4専攻の一つ。顔料や紙・筆などの画材研究と、古典に学ぶ伝統的な彩色・線描表現を学ぶ。古典研究を踏まえながら多様な価値観に基づく発想力を…
日本画特有の伝統と画材の魅力を、一色ずつ丁寧に絵の具を溶く制作過程を通じてじっくり学ぶコース。1年次に写生・着彩や絹本・截金・箔などの技法を…
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膠液や貝殻から作る胡粉など日本画特有の画材を用い、伝統技法で対象の本質を描く力を養うコース。2年次には草花を種から育てながら自然を観察し、3…
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美術学科3専攻の一つ。日本画の伝統的な造形技法と、その歴史・哲学的背景を学ぶ。学年ごとに1つのアトリエで学び、低学年でデッサンや技法研究に取…
入学後に選択する4コースの一つで、岩絵具や膠(にかわ)など伝統的な日本画の画材と技法を基礎から段階的に学ぶコース。単なる技法の習得にとどまら…
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「美術とは何か、なぜつくるのか」を問い続けながら、平面表現の歴史と技法を探究する領域。日本画・アートイラスト専攻では顔料彩色や古典模写、屏風…
「手わざ」を基礎にオリジナリティのある表現力を養成する分野。西洋画・日本画・彫刻・ミクストメディア・漆・木工芸・染色工芸・視覚伝達デザインの…