きみは西洋画のことを、「写真みたいにそっくりに描く、油絵の練習」だと思っていないかな? ボクが図鑑で調べてみたら、それだけじゃないんだって。西洋画は油絵具(油画)を中心に、色彩理論や構図法を体系的に学びながら、写実(リアルに描く)から抽象(形を崩して描く)まで、幅広い表現の可能性を追求する学問なんだよ。多くの美術大学で、隣り合う「日本画」の専攻と並んで、独立した専攻・コースが置かれているんだって。実際の学問としての西洋画と、専攻できる港(大学・学部学科)の見つけ方を、これから照らしてみるよ。
西洋画ってきみの中では、どんなイメージかな? モデルや静物をそっくりに再現する、写実だけの世界。「西洋」とつくくらいだから、ヨーロッパの古典絵画をそのまま真似るだけの学問。感覚だけで色を選ぶ、自由すぎる表現——西洋画って、そんなふうに思われがちなんだって。
実際の西洋画は、油絵具(顔料を油で溶いた絵具、アクリルや水彩を併用することもあるよ)を中心的な画材としながら、色彩理論(色の組み合わせが与える印象の理論)、構図法(画面の中に何をどう配置するかの理論)、マチエール(絵肌。絵具の物理的な質感)を体系的に学んでいく学問なんだって。感覚だけに頼るのではなく、理論と技術の両方を積み上げていくんだよ。
油絵具はゆっくり乾く性質を持っているから、一度置いた色を何度も塗り重ねたり、混ぜ合わせたりしながら、時間をかけて画面をつくり込んでいけるのが大きな特徴なんだって。この「やり直しがきく」性質のおかげで、絵具を薄く塗り重ねる技法から、パレットナイフで厚く盛り上げる技法まで、幅広いマチエールの実験ができるんだ。
西洋画科というと写実的なデッサン力だけが問われる学問というイメージがあるかもしれないけど、実際にはルネサンス以降の写実表現から、印象派、キュビスム、抽象表現主義まで続く表現の歴史全体を土台にしながら、自分がどこに立つ表現者になるかを模索していく学問なんだって。写実と抽象は対立するものではなく、ひとつながりの表現の幅として学ぶんだよ。
色の組み合わせが人の心理や画面の印象にどう影響するかを、理論として学ぶ分野だよ。感覚ではなく理論として色を扱えるようになるんだって。
画面の中に何をどう配置すれば、見る人の視線や印象をコントロールできるかを学ぶ分野なんだって。バランスや遠近感の理論も含まれるよ。
絵具を薄く塗り重ねたり、パレットナイフで厚く盛り上げたりしながら、絵の表面が持つ物理的な質感を探る分野だよ。油絵具ならではの、乾くまでの時間を活かした技法なんだって。
写実的に描く具象表現から、形を崩して再構成する抽象表現まで、西洋絵画がたどってきた表現の広がりを学ぶ分野なんだって。両方の技術を身につけたうえで、自分の立ち位置を探っていくよ。
油絵具の物理的な性質が、実際にどんな塗り方・表現を可能にしているのかを分析する研究なんだって。
薄い色を何層にも重ねて塗る技法(グレーズ)が、単色を塗るのとどう違う色の深みを生むのかを検証する研究だよ。
具体的なモチーフのない抽象絵画の色や形の配置が、見る人の感情にどう作用するかを調べる研究なんだって。
抽象表現が主流とされた時代を経て、あらためて写実・具象表現がどう評価され直しているかを分析する研究だよ。
こんなきみには、西洋画の島(学問領域)が向いているかもしれないんだって。
この学問にピンときたなら、きみの好き・得意をボクに教えてよ。西洋画以外にも、きみに合いそうな学問の島がまだあるかもしれないから、一緒に探しに行こうよ。
西洋画の先には、こんな港(仕事)が見えてくるよ。
いちばんの違いは使う素材と技法なんだって。西洋画は油絵具を使って、ゆっくり乾く性質を活かして色を混ぜ合わせながらキャンバスに描いていく技法。日本画は岩絵具を膠で溶いて和紙や絹に薄い色を重ねていく、速乾性の技法なんだ。多くの美術大学で「西洋画(油画)専攻」と「日本画専攻」が並んで置かれていて、どちらも同じ絵画科の中の別ルートという位置づけなんだって。日本画についても別の島(学問領域)として紹介しているから、あわせて見てみてね。
大学によって学科・専攻名の付け方が違うだけで、中身はほぼ共通しているんだって。油絵具を中心に据えつつ、アクリル絵具や水彩絵具も補助的に扱いながら、色彩理論や構図法を学ぶ点は変わらないよ。詳しくは学部・学科・専攻・コースの違いも参考にしてみてね。
正直に言うと、作品の制作・販売だけで生計を立てるのは簡単ではないんだって。卒業生には、美術教員やイラストレーター、企業のデザイン職など、西洋画で身につけた色彩感覚や構図力を活かせる別の仕事と創作活動を両立させている人もいるみたいだよ。
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