きみは量子工学・エネルギー工学のことを、「原子力発電の専門家を育てるだけの学問」だと思っていないかな? ボクが図鑑で調べてみたら、原子や量子の物理を工学に応用する学問で、量子コンピュータから核融合、再生可能エネルギーまで、未来のエネルギーと技術をまるごと扱う分野なんだって。実際の学問としての量子工学・エネルギー工学と、専攻できる港(大学・学部学科)の見つけ方を、これから照らしてみるよ。
原子力発電所で働く人を育てる学科。なんだか難しくて、ちょっと近寄りがたい世界。物理の天才だけの学問——量子工学・エネルギー工学って、そんなふうに思われがちなんだって。
実際のこの分野は、原子・原子核・量子という「ものすごく小さな世界の物理」を、社会を支える技術に変える工学なんだって。柱は大きく2つ。ひとつはエネルギー——発電の仕組み、エネルギーを無駄なく使うシステム、太陽電池や水素、核融合といった未来のエネルギー源の研究なんだ。もうひとつは量子技術——量子コンピュータ、量子通信、超高感度センサーなど、量子の性質そのものを情報技術に使う、いま世界が競って投資している分野だよ。
エネルギー問題は、脱炭素・電力の安定供給・資源の少ない日本という3つの難題が絡み合うテーマなんだって。だからこの分野では、発電技術だけじゃなく、放射線の安全な扱い方、廃炉の技術、エネルギー政策まで含めて「エネルギーを責任を持って使いこなす」ための知識を体系的に学ぶんだ。
放射線というと怖いイメージがあるかもしれないけれど、がんの放射線治療や医療画像、材料の検査など、暮らしを支える応用がたくさんあるんだよ。小さな世界の物理が、医療からコンピュータまで社会のあちこちで活躍している——そのつなぎ役になるのがこの学問なんだって。
原子核が持つ巨大なエネルギーを安全に取り出し、制御する技術を学ぶ分野だよ。原子炉の物理から安全工学、廃炉の技術まで含まれるんだって。
量子の不思議な性質を計算や通信に使う分野なんだって。量子コンピュータや、原理的に盗聴できない量子暗号通信を研究するよ。
太陽光・風力・水素・蓄電池などを組み合わせて、安定したエネルギー供給の仕組みを設計する分野だよ。社会全体のエネルギーの流れを考えるんだって。
放射線を安全に測り、医療や産業に役立てる技術を学ぶ分野なんだって。がんの放射線治療の精度を支えているのもこの分野の技術だよ。
太陽と同じ反応を地上で起こして発電する「核融合」の実現を目指す分野だよ。超高温のプラズマを閉じ込める技術を研究するんだって。
1億度を超えるプラズマを磁場で閉じ込めて安定に保つ研究だよ。国際協力で巨大な実験装置が作られている、世界規模の挑戦なんだって。
ノイズに弱い量子ビットの計算エラーを訂正して、実用になる量子コンピュータを作るための研究なんだって。世界中の企業や大学が競っている分野だよ。
軽くて曲げられる新型の太陽電池や、大容量の蓄電池を開発する研究だよ。再生可能エネルギーを主役にするための鍵なんだって。
役目を終えた原子炉を安全に解体し、放射性廃棄物を長期間管理するための技術を研究しているんだって。世代を越えて必要とされる、責任の重い仕事だよ。
こんなきみには、量子工学・エネルギー工学の島(学問領域)が向いているかもしれないんだって。
この学問にピンときたなら、きみの好き・得意をボクに教えてよ。量子工学・エネルギー工学以外にも、きみに合いそうな学問の島がまだあるかもしれないから、一緒に探しに行こうよ。
量子工学・エネルギー工学の先には、こんな港(仕事)が見えてくるよ。研究開発の専門職では大学院に進む人が多いみたいだよ。
エネルギーの選択は社会で議論が続いているテーマだから、不安に思うのは自然なことだよ。ただ、どんな進路になっても、安全管理・廃炉・放射線利用の専門家は長期にわたって必要とされるんだって。しかもこの分野の学びは原子力に限らず、量子技術や再生可能エネルギーにもつながっているから、進路の幅はイメージよりずっと広いんだ。
量子コンピュータは、量子工学のほかに、物理学科・電気電子工学科・情報系の学科でも研究されているんだって。ハードウェアを作りたいのか、アルゴリズムを考えたいのかで合う学科が変わってくるから、気になる大学の研究室が何をしているかまで調べてみるのがおすすめだよ。
物理学科が自然の法則そのものの解明(理学)を目指すのに対して、この分野は法則を技術や装置として社会に役立てること(工学)を目指すんだって。同じ量子の世界を扱っていても、「なぜそうなるか」を突き詰めたいなら理学、「どう使うか」を形にしたいなら工学が近いよ。
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放射線化学・生物学・物理学を基礎に、工業・農業・医療など幅広い分野で放射線を活用する技術を学ぶコース。加速器実験や非破壊検査実習を通じ、放射…
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