きみは森林科学のことを、「木を切る林業の技術を学ぶ、昔ながらの学問」だと思っていないかな? ボクが図鑑で調べてみたら、森林科学は森の生態系の科学から、木という資源の活用、山崩れを防ぐ技術まで扱う、地球環境時代の最前線の学問なんだって。実際の学問としての森林科学と、専攻できる港(大学・学部学科)の見つけ方を、これから照らしてみるよ。
チェーンソーで木を切る林業の実習をする。山奥で地味に働く人を育てる。自然が好きな人だけの学問——森林科学って、そんなふうに思われがちなんだって。
実際の森林科学は、日本の国土のおよそ3分の2を占める森林を、科学の目で理解して未来につなぐ学問なんだって。森は木材を生み出すだけじゃなくて、二酸化炭素を吸収して気候変動を和らげ、雨水を蓄えて洪水や渇水を防ぎ、山崩れを食い止め、多様な生き物のすみかになっている——この「森の働き」全体が研究対象なんだ。
学びの中身は、樹木や森の生き物を調べる生態学、森を育てて木材を持続的に収穫する育林・経営の科学、木材を建築や新素材に活かす木質科学、山地の災害を防ぐ砂防工学まで、理系の幅広い分野にまたがっているんだって。ドローンやレーザー計測で森を測る、データサイエンスの側面も強くなっているよ。
いま、木造の高層ビルを建てる新しい木質材料や、森林による二酸化炭素吸収を活かした脱炭素の取り組みなど、森の価値は世界的に見直されているんだって。「木を使うこと」と「森を守ること」を両立させる知恵——それが森林科学の核心なんだ。
森の樹木・動物・微生物と環境の関わりを研究する分野だよ。森がどう生まれ、育ち、世代交代していくのかを長期調査で明らかにするんだって。
木を植えて、育てて、収穫して、また植える——持続可能な森づくりの技術を学ぶ分野なんだって。花粉の少ないスギ品種の開発などもここだよ。
木材の性質を科学して、建築材料や新素材として活かす分野だよ。木造高層建築を可能にした新しい木質材料も研究されているんだって。
山崩れや土石流を防ぎ、森の水を蓄える働きを研究する分野なんだって。豪雨災害が増える中で、ますます重要になっているよ。
森をどう管理し、林業をどう成り立たせるかを考える分野だよ。森林資源の計測から、山村の地域づくり、国の森林政策まで扱うんだって。
上空からのレーザー計測で、広大な森の木の本数や太さを一本単位で把握する研究だよ。人が全部歩いて測っていた時代から大きく進化しているんだって。
板を直交に重ねて強度を高めた材料などで、ビルを木で建てる研究なんだって。建築の脱炭素化の切り札として世界中で注目されているよ。
花粉をほとんど出さないスギを選抜・増殖して、植え替えを進めるための研究だよ。森林科学が国民的な悩みに直接応える例なんだって。
森があることで山崩れや洪水がどれだけ防がれているかを、観測とシミュレーションで数値化する研究なんだって。防災計画の科学的な土台になるよ。
こんなきみには、森林科学の島(学問領域)が向いているかもしれないんだって。
この学問にピンときたなら、きみの好き・得意をボクに教えてよ。森林科学以外にも、きみに合いそうな学問の島がまだあるかもしれないから、一緒に探しに行こうよ。
森林科学の先には、こんな港(仕事)が見えてくるよ。
中身はほぼ同じ流れをくむ学問なんだって。昔は「林学」と呼ばれていて、木材生産が中心だった時代から、環境や生態系まで扱う現代の姿に広がるにつれて「森林科学」という名前が主流になったんだ。学科名は大学によって違うから、森林科学科・林学は何学部にあるの?もあわせて見てみてね。
山での調査実習はあるけれど、研究の多くは実験室でのデータ分析やコンピュータでの解析なんだって。ドローンやレーザー計測も使われていて、体力よりもデータを扱う力が役に立つんだ。フィールドと机の上、両方の面白さがある学問だよ。
林業はむしろ進路の一部で、公務員、住宅・木材・製紙などのメーカー、環境コンサルタントと、進路は幅広いんだって。木材利用や脱炭素への注目で、森林の知識を活かせる場面もあるよ。
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