きみは生物環境工学のことを、「農業のお手伝いをする、ちょっと地味な学問」だと思っていないかな? ボクが図鑑で調べてみたら、ドローンで田んぼを診断し、収穫ロボットを開発し、植物工場を設計する——「農業×工学」のフロンティアだったんだって。実際の学問としての生物環境工学と、専攻できる港(大学・学部学科)の見つけ方を、これから照らしてみるよ。
農学部の中の、トラクターの使い方を学ぶところ。田んぼの用水路を直す仕事。工学部に行けなかった人の農業版——生物環境工学って、そんなふうに思われがちなんだって。
実際の生物環境工学は、食料生産を支える機械・施設・土地・水のすべてを設計する工学なんだって。農業機械やロボット、植物工場や温室などの生産施設、農地と用水路の整備、農村の環境保全——「作物を育てる環境そのもの」を工学の力で作り上げる分野なんだ。農業工学・農業環境工学と呼ばれることもあるよ。
相手が生き物だという点が、この工学のいちばん面白いところなんだって。工業製品と違って、作物は天気で生育が変わるし、土も水も場所ごとに違う。ばらつきだらけの自然を相手に、センサーで環境を測り、データで判断し、機械を動かす——この難しさに挑むから、ふつうの機械工学ともひと味違う総合力が身につくんだ。
農業の担い手が減る中(令和8年時点)、ドローンによる生育診断、自動運転トラクター、収穫ロボットといったスマート農業の技術が広がっているんだって。「農業が好き」よりも「機械やデータで課題を解決したい」人にこそ合う、農学部の中の工学系なんだよ。
トラクターから収穫ロボットまで、農作業を担う機械を設計する分野だよ。自動運転やロボット技術の農業応用が熱いテーマなんだって。
温室や植物工場など、作物を育てる施設の環境を設計・制御する分野なんだって。光・温度・湿度・養分をコントロールして、天候に左右されない生産を目指すよ。
田畑に水を届け、余分な水を排出する仕組みを設計する分野だよ。水資源の管理は、世界の食料生産の最重要課題のひとつなんだって。
作物が育つ土と農地の性質を科学し、農地の整備や保全を設計する分野なんだって。土の中の水や養分の動きを物理学で解き明かすよ。
センサー・ドローン・AIで農業をデータ化する分野だよ。経験と勘に頼っていた農業を、データに基づく科学的な生産に変えていくんだって。
カメラで熟した実を見分けて、傷つけずにもぎ取るロボットの研究だよ。やわらかい実をつかむハンドの設計が腕の見せどころなんだって。
上空からの画像で作物の生育や病気の兆候を検出して、肥料や農薬を必要な場所にだけまく研究なんだって。環境負荷の低減にもつながるよ。
LEDの光の色や当て方、養液の配合を調整して、野菜の成長と栄養価を最大化する研究だよ。都市の中での食料生産を可能にする技術なんだって。
土の中の水分をセンサーで測り、必要最小限の水で作物を育てる灌漑技術の研究なんだって。水不足に悩む世界の農業を支える技術だよ。
こんなきみには、生物環境工学の島(学問領域)が向いているかもしれないんだって。
この学問にピンときたなら、きみの好き・得意をボクに教えてよ。生物環境工学以外にも、きみに合いそうな学問の島がまだあるかもしれないから、一緒に探しに行こうよ。
生物環境工学の先には、こんな港(仕事)が見えてくるよ。
農学科が作物や土の生物学・化学を中心に学ぶのに対して、生物環境工学は機械・施設・水利といった工学的な手段を中心に学ぶんだって。同じ農学部でも、実験室で植物を育てるか、機械や構造物を設計するかというくらい中身が違うんだ。数学・物理が得意ならこちらが活きるよ。
学ぶ力学や設計の基礎は共通する部分も多いんだけど、生物環境工学は「生き物と自然」という、ばらつきの大きな相手に工学を適用するのが特徴なんだって。対象が最初から食料・農業・環境に定まっているから、その分野で働きたい人には近道になるんだ。
機械メーカー・建設コンサルタント・公務員・IT系と、工学系の幅広い進路があるんだって。農業土木の分野には公共事業にかかわる仕事もあるし、スマート農業に関わる仕事もあるんだ。
農村環境の評価・保全技術と、農業機械・バイオマス資源・雪氷冷熱の活用技術を組み合わせて学ぶユニット。農地農村整備学、循環型環境システム学、生…
定員30名の学科で、農業水利学・農地環境工学・農村計画学など7領域を柱に選択する2コースの一つ。実践的な農業土木技術者の育成を目標とし、JA…
定員30名の学科で、農業水利学・農地環境工学・農村計画学など7領域を柱に選択する2コースの一つ。農業土木を基盤としながら、生態系や社会・経済…
環境資源科学課程の専修の一つ。地域環境工学・生物システム工学・生物環境情報工学の3分野を柱に、農地・土壌・水といった生物生産の基盤から施設・…
伝統ある農業工学にAIやデジタル技術を掛け合わせ80年以上の歴史を持つ学科が設ける2コースの一つ。農業・農村が抱える課題を工学的・環境科学的…
伝統ある農業工学にAIやデジタル技術を掛け合わせた学科が設ける2コースの一つ。JABEE(日本技術者教育認定機構)認定プログラムとして、将来…
河川流域を単位として、水資源の管理や治水・環境保全のあり方について、現地調査も交えながら総合的に学ぶプログラム。流域に暮らす人々の生活と自然…
水資源・土地資源の利用と保全、作物の栽培・管理・収穫・貯蔵・流通に関する機械やシステムの開発について学ぶコースです。食料生産の基盤を支える工…
豊かな自然環境と農山村地域をフィールドに、2年次から配属される4コースの一つ。地域資源循環型社会の構築をめざし、地域資源を有効かつ持続的に利…
総合農業科学科4プログラムのうち環境科学プログラム。生態学・進化生物学・農村社会学・環境経済政策学を柱に、持続可能な社会の実現の根幹をなす環…
1年次に全コース共通の基礎科目を学んだのち2年次から選択する3コースの一つ。農村の生産環境と生活環境を災害対策も含め整備・管理・保全する科学…
食料生産学科4コースのうち植物工場システム学コース。ICTやビッグデータを活用して農作物生産のスマート化、特に植物工場・施設栽培の環境制御、…
地域農業工学科2コースのうちバイオシステム工学コース。数理科学、情報技術などの知識・手法を駆使し、食料生産から流通・加工に係わる高品質・高効…
地域環境科学科2コースのうち革新農業コース【定員37名】。IoT・AIを活用したスマート農業や、農村計画学・測量実習など農業基盤の技術を体系…
森林・農地・水環境などの生産資源の管理・活用に関する専門知識を習得するコース。ICT等を用いて資源を効率的に利活用する最先端の農業技術の原理…
地域総合農学科2コースのうち地域共生コース。農業生産の基盤である農地と水の利用や、地域環境の保全と再生について理論と実践の両側面から学び、地…
自然地域計画学、水資源環境工学、生物生産機械学、木質材料工学、水環境生態工学など、工学的アプローチで山・水・農地の管理と生態環境保全に取り組…
3年次から所属する3コースの1つで、木材やタケなど再生産可能な森林資源を科学的に分析し、建築資材やエネルギー源として活用する方法や新素材開発…
進路に合わせて体系的に学ぶ3コースの1つ。高度環境制御施設や植物工場での作物生産に必要な環境計測・制御、水耕栽培などの知識・技術を体系的に学…
良好な緑地環境の保全と創出を目指し、農地や自然地、都市の緑地とその周辺環境を対象に学ぶ学科です。緑地学や農業工学、生態学、環境学など幅広い分…
土壌学、植物栄養学、植物病理学、昆虫多様性生態学など、農林生態系の現象を個体・生態系レベルで解析し、生物生産システムの創造を探究するコースで…
2027年4月開設予定の農学部に置かれる3学科の一つで生物科学科。入学定員80名、学位は学士(農学)。持続可能な農を支える現場主義の生物科学…
環境の保全や農林産物資源の生産に関する分野を学ぶプログラム。グローバルかつ地域的視点をもって自然資本を理解し、育林学・森林計画学・森林保護学…
物理・化学・生物といった基礎科学に加え、資源やエネルギーに関する工学、農業や森林に関する工学まで幅広く学びます。地球環境と調和しながら人類が…
森林・生態・農業環境工学・地域共生という4つの柱を軸に、地域の自然環境と人の暮らしの関係を学びます。2年次前半までは学科共通の基礎を学び、後…
植物を資源とする農産物の生産・開発に関する分野を学ぶプログラム。温帯から亜熱帯にまたがる鹿児島の地域的特性を活かし、九州・南西諸島地域の農業…
食料生産と環境保全の両立をめざし、作物学・園芸学を学ぶ農学専修、森林生態学・木質資源工学を学ぶ森林科学専修、プログラミングやスマート水管理シ…