きみは起業・アントレプレナーシップのことを、「大学生のうちに起業して成功する人が学ぶ学問」だと思っていないかな? ボクが図鑑で調べてみたら、それは起業・アントレプレナーシップのごく一部の側面にすぎないんだって。起業・アントレプレナーシップは、まだこの世にない事業がどう生まれ、どう育っていくのかというプロセスそのものを、理論と実践の両面から研究する学問みたいなんだ。実際の学問としての起業・アントレプレナーシップと、専攻できる港(大学・学部学科)の見つけ方を、これから照らしてみるよ。
起業・アントレプレナーシップってきみの中では、どんなイメージかな? 学生起業家が一発逆転で大成功する、華やかなサクセスストーリー。発想力とガッツさえあれば誰でもなれる——そんなふうに思われがちなんだって。
でも、大学で学ぶ「学問としての起業・アントレプレナーシップ」は、そのイメージとはけっこう違うみたいなんだ。成功した起業家の武勇伝を真似るのではなく、事業のアイデアをどう見つけ、どう検証し、どう資金を集めて形にしていくかというプロセスを、再現可能な理論やフレームワークとして学ぶ学問なんだって。
たとえば「このアイデアは本当に事業になるのか」を判断するには、思いつきのまま突き進むのではなく、想定する顧客に本当にニーズがあるかを小さく検証してから、少しずつ事業を育てていく手法が使われるんだって。失敗の多くには共通するパターンがあることも分かっていて、過去の失敗事例を分析することも、この学問の重要な一部だよ。
また起業・アントレプレナーシップは、実際に起業する人だけのための学問じゃないんだって。既存の企業の中で新しい事業を立ち上げる力(社内起業)にも直結するから、将来会社を興さなくても、新しい価値を生み出す考え方として役立つ知識なんだよ。
世の中の「まだ満たされていないニーズ」をどう見つけ、それが本当に事業として成り立つかをどう評価するかを学ぶ分野だよ。思いつきのアイデアを、検証可能な仮説に落とし込む考え方を身につけるんだって。
「誰に」「何を」「どうやって」届けて利益を得るかという事業の設計図(ビジネスモデル)を組み立てる分野なんだって。同じアイデアでも、モデルの設計次第で成否が大きく変わることを学ぶんだよ。
最小限の製品(MVP)をまず作って市場に出し、顧客の反応を見ながら改善を繰り返す「リーンスタートアップ」という手法を学ぶ分野だよ。無駄なコストをかけずに事業を育てる考え方なんだって。
エンジェル投資家やベンチャーキャピタル(VC)からの資金調達の仕組み、クラウドファンディングの活用方法などを学ぶ分野なんだって。事業の成長段階に応じた資金調達の考え方を理解していくんだよ。
既存の企業の中で、新しい事業やサービスを立ち上げる力を学ぶ分野だよ。自分で会社を興さなくても、組織の中で新しい価値を生み出す実践的な知識なんだって。
新しく立ち上がった事業のうち、なぜ一部だけが生き残り、多くが撤退していくのかを、過去の事例データから統計的に分析する研究なんだって。
同じような商品・サービスでも、クラウドファンディングで支援が集まるプロジェクトと集まらないプロジェクトがあるみたいなんだ。その違いを、ページの見せ方や情報発信の仕方から分析する研究だよ。
資金も人材も豊富な大企業なのに、新規事業がなかなか育たないのはなぜかを、組織構造や意思決定のスピードの観点から分析する研究なんだって。
リスクを取って挑戦する起業家が、どんな心理的な思い込み(バイアス)に陥りやすいかを、行動経済学の理論を使って分析する研究だよ。
こんなきみには、起業・アントレプレナーシップの島(学問領域)が向いているかもしれないんだって。
この学問にピンときたなら、きみの好き・得意をボクに教えてよ。起業・アントレプレナーシップ以外にも、きみに合いそうな学問の島がまだあるかもしれないから、一緒に探しに行こうよ。
起業・アントレプレナーシップを学んだからといって、全員が起業家になるわけではないし、それを目指すことだけが目的の学問でもないんだって。学位や授業だけで起業の成功が保証されるわけでもないから、そこは覚えておいてほしいんだ。学んだ考え方は、一般企業や既存の組織の中で新しい価値を生み出す力として活かせるよ。
事業のアイデアを検証したり、資金調達の仕組みを理解したりする力は身につくけど、起業そのものに大学の学位は必須じゃないし、学んだからといって成功が約束されるわけでもないんだって。起業・アントレプレナーシップ学科で身につくのは、事業を生み出すための理論的な枠組みや考え方であって、実際に起業するかどうか、それで成功するかどうかは、また別の話だよ。
経営学は、すでにある企業組織をどう運営し、成長させるかという「既存の事業の運営」を幅広く扱うのに対して、起業・アントレプレナーシップは「まだ存在しない事業をどう生み出すか」という新規事業の立ち上げプロセスに的を絞って学ぶよ。事業が生まれた後の運営は経営学、生まれる前後のプロセスは起業・アントレプレナーシップ、というイメージなんだって。詳しくは学部・学科・専攻・コースの違いも参考にしてみてね。
多くの大学で文系に分類されるけど、事業計画づくりでは売上や資金繰りの数値計画を立てる場面も多くて、数学的な思考も使われるんだって。文系の中では、実践的な演習やチームワークの機会が多い学問だよ。
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